先生にキス〈3〉
「悪いけど、まだ起き上がらせないから。このザワザワする気持ちも落ち着けたいし…。」



先生は頬を包んでいた手で私の前髪を掻き上げると、おでこにキスをした。



「いきなりキス…しないで下さいっ…!びっくりするから…。」



私が前髪を整えようと、片方の手を伸ばすと、先生がその手を握ってベッドに押さえる。



さっきから、もう片方の手は先生が握りっぱなしだし……



……ということは、私…



今、両手が塞がっているってこと!?



両手をチラチラ見る私に先生は、思いっきり顔を近付ける。



「じゃあ、幸歩を驚かせないように予告すれば、いいんだよな?」




え?



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