先生にキス〈3〉
「………っ…!」
苦しくなってきた私は、とっさに先生の手を強く握り返す。
「苦しかった…?」
先生の唇が離れると同時に私は大きく息を吸いながら、頷いた。
「幸歩とキスしてると、夢中になるから、ついつい止まらなくなるんだよな。」
ニッと笑う先生は、いつもと変わらず余裕たっぷり。
本当に今の今までキスしてたの…?
なんて、感じてしまうくらい呼吸も安定してる…。
私は、苦しかったのに…。
「じゃあ、少し休んだから続けていい?」
今って休憩してたの!?
私はチラッと部屋の壁に掛けてある時計を見た。