先生にキス〈3〉
「先生、もうお母さん帰って来るかもしれませんよ。すぐそこのスーパーに買い物に行っただけだと思うので…。」



「大丈夫だよ。そんなにすぐには帰って来ないから。」



そんなこと分からないでしょ!!



「でも……」



「ちゃんと家のドアが開く音がしたら、終わりにするから。」



それで間に合うのかなあ…。


「そんなに気になる?」



時計の方を見ながら頷く私。



「じゃあ、時間を気にさせないようなキスするから…」



先生は、時計の方を見るために少し顔を横に向けている私の耳にそっとキスをした。



< 225 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop