先生にキス〈3〉
「ひゃっ……」
私はビクッとなり、横に向けていた顔を正面に向けると…
「横を向かれてると、キス…しづらいもんな。」
ニヤッと笑う先生の顔がアップで私の瞳に映る。
えっ……
まさか今のキスって、先生の方に顔を向けるようにするためにしたの!?
「それじゃあ続けるか!幸歩のお母さんが帰って来るまでな。」
「えっ…帰って来るまでって、ちょっと待っ……んっ…」
先生は再び唇を重ねる。
先生ってば、待ってって言ってるのに……。
あ……、正確には言おうとしたら、途中で阻止されたんだけどね…。