先生にキス〈3〉
「ねえ、和丘さん。俺から提案があるんだけど。」


並木君がジリッと私との顔の距離を縮める。



「なに……?」



「交換条件っていうのはどう?」


交換条件……?



「…どういうこと?」



私が聞くと、その言葉を待ってたとばかりに、並木君はニッと笑う。



「俺、この前の放課後のことも、綾月先生と付き合ってるっていう事実も絶対に誰にも言わない。その代わり……和丘さんは…」




並木君は、そこまで言うと私の耳たぶに触れてしまいそうなところまで、唇を近付ける。



思わず目をギュッと力強く瞑ってしまう私。



そして、低く囁きかけるような声で出された条件は…











「俺の女になってよ…。」


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