先生にキス〈3〉
準備
次の日…
「ふぁ〜…」
私は朝から欠伸をする。
「幸歩、どうしたの?夜更かしでもした?」
珍しそうな顔をしながら、私を覗き込む梗子。
「うん…まあ、そんなところかな…。」
私は目をこすりながら答えた。
実は、昨日…並木君に言われたことが頭の中でずっと回っていて、なかなか寝つけなかったんだよね…。
「あ〜!さては、修学旅行のこと考えてたんでしょ!?いかに先生と一緒になれる時間を作るか…。そりゃそうだよね〜!」
梗子…盛り上がっちゃってるよ…。
そのことで夜更かししちゃったのなら、その方が何十倍も良かったのにな…。