先生にキス〈3〉
「ホームルーム始めるぞ〜!」
しばらくすると、いつも通り先生が元気な声を出しながら教室に入って来た。
先生には、悟られないようにしないとね…。
秘密をバラされたりしなら、先生だってどうなるか分からない…。
もしも…
もしも学校を辞めさせられる…なんてことになったら…。
……。
そんな事態にならないように、私が出来ることは私がやらなくちゃ…。
並木君のことを考えると、なるべく先生とは話したりしない方が良さそう…。
また、どこかで見られちゃったりしたらマズイし…。
私は唇をキュッと噛み締めた。