先生にキス〈3〉
5.涙の修学旅行
浮かない旅路
朝になってほしくない…
そんな願いは叶うはずもなくて…
修学旅行がやってきた。
準備しておいた荷物もなんだかズッシリと重くて、一緒に足取りも重くなる。
“楽しんでらっしゃい!”
そう言って、送り出してくれたお母さんの言葉も、笑顔も、胸が痛くなった。
せっかくの高校の修学旅行…。
思いっきり楽しめたら良かったのにね…。
私は…
先生に“サヨナラ”を言わなきゃいけないんだ…。