先生にキス〈3〉
空港から飛行機に乗り北海道へ…。



「涼しいね〜!北海道の大地に降り立ったんだあ…!なんだか感激っ!」



おおはしゃぎする梗子を見ながら、私は笑顔を作る。


「本谷、テンション高いな〜!和丘が困惑してるぞ!」



先生が後ろから梗子に声をかける。



「え〜っ!困惑なんかしてませんよ!幸歩は先生と話がしたいけど、なかなか出来なくて不満なんです。」


また…梗子は適当に言ってるし…。



話は…あまりしたくない気分なのに…。



「和丘、遠慮なく俺に話し掛けてもらって構わないよ。みんなもそうしてるし。楽しい旅行にしような!」


先生は、にっこり笑うと私の頭に手をのせた。



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