先生にキス〈3〉

一粒の涙

翌日…。


私…今まで、こんなに気分が重かったことってあったかなあ…。



そう思ってしまうくらい、心に雲がかかっている。



今日も北海道の空は、青く澄みきっているのに…。



「今日は、待ちに待ったグループ毎の自由行動だね!」



梗子は朝からワクワクしている様子だった。



自由行動をする場所は小樽。



到着すると、まずは先生からの話があり、その後、決められた時間の範囲内で自由に動くことになった。



「ちょっと待っててね!」


梗子は、私たちに言うと移動してきたバスの方に走っていく。



忘れ物でもしたのかな…?


少し待っていると、程なくして梗子が戻って来た。



しかも綾月先生と一緒に…。



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