先生にキス〈3〉
クラス毎に整列し、点呼を済ませた後、それぞれ決められた部屋へと向かう。


私が泊まる部屋は、梗子と私、そして同じグループの女の子の3人部屋。



私たちは、部屋に荷物を置いて、一息ついた。



「部屋、結構キレイだね〜!」



梗子はベッドに座ると、体を弾ませる。



「もう夕飯になっちゃうよ。荷物を少し整理したら、食事に行かなくちゃ。」



私は、カバンを開けて、中の荷物を整えながら、声をかける。



「あっ!そういえばさあ…さっきの点呼の時に、A組の並木君と話してなかった?」



梗子の言葉に私は荷物の整理をしていた手をピタリと止める。



あの時、梗子…他の友達と喋ってたから気付いてないと思ってたのに…。



さすが梗子……。



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