先生にキス〈3〉
「和丘さん、こっち。」


ロビーに来ると、既に並木君は来ていて、柱に背中をもたれながら立って待っていた。



「ごめん…遅くなって…。」



「いいよ。まだ点呼までは、時間あるし。」



なんだか、周りに一般のお客さんとかいるからかな…。



並木君…爽やかな男の子になってる。



まるで、最初に私とぶつかった時の雰囲気そのものって感じ…。



本当の性格…人前じゃ隠してるんだ…。



「それで、何?」



私は周りを見ながら、並木君に聞くと、いきなり私の腕を掴んでホテルの外へと連れ出す。



ちょっと…!



どこに行くの!?



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