先生にキス〈3〉
確かに答えは出てる…。



もう既に答えは……





「条件は受け入れるよ…。だから、並木君も…」



「もちろん、俺は誰にも言わない。」



「絶対だからね…。」



「言わないよ。それより和丘さんは、先生と別れられた?」



並木君は顔を近付けて、首をかしげながら笑みを浮かべる。



何で、そんな風に笑って言えるの…?



胸がズキッと痛む。



「まだ…言う機会がなくて…。でも、明日が本来の回答期限でしょ…?明日、修学旅行が終わるまでには言うから…。」



私は、少し言葉につかえながら答えた後、俯いた。



秋の夜風は肌寒くて、私の体も心も一気に冷やしていくように感じられた。



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