先生にキス〈3〉
「ふーん…。じゃあ、それは明日までにしておくよ。」



並木君は、片方の手で私の頬に触れる。


びっくりした私は、その手を振り払おうとすると、逆に手を絡みとられて壁へと押さえつけられてしまった。



「せっかく条件を受け入れてくれたんだし、もう少し二人でいようよ。」



「でも……点呼の時間が…」



早くここから帰りたい…。


私はホテルを見上げた。



「分かったよ。それなら戻る前にさせてくれる?」



「え?」



私は、ニッと笑っている並木君の顔を見た。



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