先生にキス〈3〉
並木君…最低だよ…。
先生にそんな言葉をかけるなんて…。
まるで先生に、そう言わせたいような口振りじゃん…。
私は唇をキュッと強く噛み締める。
「…だったらどうする?和丘が並木じゃなくて俺と付き合ってるとしたら……どうしたいわけ?」
先生はチラッと私を見た後、並木君の表情を伺う。
並木君は、動揺することもなく、笑みを浮かべたままで表情を変えることはない。
「ふーん?もしそうだとしたら、その事実を他の先生とかに言いふらしたら、面白いかもね…。バレたりするとマズいでしょ?生徒との恋愛ってさ。」
並木君は挑発的に先生を睨みつける。
その目は、とても怖くて直ぐに私は俯いて視界を遮った。