先生にキス〈3〉
「幸歩にとって、素敵な日々が訪れるように、いつも願ってるからね。せっかくの一度きりの高校2年の生活…楽しんでね。」



「ありがとう…。そろそろ行くね!」



お母さんに手を振って、エレベーターまで走る。



「あっ!幸歩!」



お母さんに呼び止められて、後ろを振り向く。



「綾月先生にも、よろしく伝えてね!」



お母さんは、ドアから、ひょっこり顔を出してニコニコしている。



私…新学期早々、マンションのフロアでつまづきそうになっちゃったよ…。



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