先生にキス〈3〉
私…本当に最低…。



先生に今更これまでのこと説明して…



先生に心配も迷惑も結局たくさんかけて、“ごめんなさい”の一言しか言えないなんて…。



先生…きっと怒りなんて通り越して呆れちゃってるだろうな…。



「和丘…。」



先生の呼ぶ声に肩がビクッと反応する。



先生は、私の背中に手をまわすと、座ったまま身をよじらせるような体勢でギュッと抱きしめた。



「謝るのは、和丘じゃないよ。俺の方…。ごめんな…。ずっと一人で苦しんでたのに、気付かなくて…。」



先生…怒らないの…?



どうして先生が謝るの…?


先生の胸の中で、想像もしてなかった先生の言葉に耳を傾けていた。



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