先生にキス〈3〉

「…許せないな、並木。もし俺が教師じゃなくて生徒だったら、アイツのこと…殴ってたかもしれないな…。」



先生は眉をしかめながら、私の首筋に手をあてる。



先生の並木君に対する怒りが私にも、すごく伝わってくる…。



こんなに怒りの感情を見せる先生を見たのも初めて…。



「先生…、私はもう大丈夫だよ。今度は嘘じゃなくて本当に…。」



私は先生の頬に触れようと手を伸ばす。



すると、先生は私の手をとって指を絡めるようにして握ると口元を緩ませて微笑んだ。



「このまま朝まで一緒にいたいな。」



えっ…!!朝まで!?



先生、ここがどこだか分かってますか?



自宅じゃなくて、旅行先ですよ!?



しかも、修学旅行なんですよ!



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