先生にキス〈3〉
「……んっ…」
何度も重ねられる唇に上手く息が出来ない…。
私は、苦しくて先生の手を強く握りしめた。
「なんか、久しぶりだよな…こんな風にキスするの。」
先生は呼吸一つ乱れずに話す。
私にはそれが出来なくて、息が荒くなっちゃうよ…。
「そう…でしたっけ…?」
「そうじゃん。修学旅行前の和丘が何となく元気ない頃から、してないし…。」
そう言われれば、そっか…。
「今日は久々なのに、時間制限があるもんな…。」
先生は残念そうな顔をしながら、少し口を尖らせる。