先生にキス〈3〉
私と先生…同じマンションに住んでるんだもんね…。
どこかで見たような気がするわけだ…。
だって、私も毎日同じような鍵を使ってるんだから。
「でも、私がこれを貰っちゃったら、先生の鍵がなくなっちゃいますよ?家に入れなくなるじゃないですか…。」
私が先生を見つめると、先生は歯を見せながら笑う。
「和丘は面白いな!その鍵は、お前専用の鍵。つまり、俺の家の合鍵だよ。」
先生は鍵を持つ私の手の上に手を被せる。
合鍵…。
先生の家に入れる私だけの鍵なんだ…。