先生にキス〈3〉
「俺の家だったら、人目を気にせずに会えるもんな。学校だと、今回みたいなことがまた起こる可能性もあるし…。」
「…そうですね。」
学校の中だと、リスクが結構ある…。
音楽準備室の時だって、前に一度…吹奏楽部の人に見つかるかも……なんてヒヤヒヤしたことがあったし…。
生徒同士で付き合ってるわけじゃないから、会うことにも制限がかかってくるもんね……。
だから、プライベートなら……
先生の家だったら…
他の先生方や生徒の視線に敏感にならなくてもいいんだよね…。
「先生、ありがとうございます…。」
私は鍵をしっかりと握りしめて微笑んだ。