先生にキス〈3〉
先生…
これからは、悲しいことがあったり、苦しいことがあったりしても、我慢しないようにするからね…。
私…素直じゃないから、なかなか本当のこと言えないかもしれないけど…
今回みたいに何も言わない…なんてことは、無いようにするよ…。
この先生がくれた鍵に誓うからね…。
秋の日差しがゆっくりと傾き始める。
高校へと向かうバスに揺られて、先生から貰った鍵が淡いオレンジ色の光を浴びて、キラキラと輝いていた。
*おわり*