先生にキス〈3〉
今日…初めて合鍵を使うんだよね…。
ドキドキしちゃうな…。
緊張でなかなか鍵穴に鍵を差し込むことが出来ずに、ドアの前で立ち尽くす。
よし…!
意を決して、鍵を差し込もうとすると…
“ガチャッ”
ドアが開いて、先生が顔を出す。
「あっ…!!先生、私が開ける前に開けないで下さいよ…。」
私は口を尖らせた。
「ごめん!幸歩が10時に来るって言ってたのに、なかなか来ないから様子を見に行こうかと思ってさ…。」
まだ5分くらいしか経ってないですよ…?
心配してくれてるのは嬉しいけど……