先生にキス〈3〉
「物音もたてなかったし、息も潜めてたし。完璧じゃん。」



机に片方の手をかけながら話す先生。



「そりゃあ、見つからないよう必死でしたから。」


視線を振りほどくように顔を横に向ける。



「おかげで、無事にバレずに済んだな。俺たちの関係。」



先生は、もう片方の手で私の髪に優しく触れた。



その瞬間、ビクッと私の心臓は飛び跳ねる。



すごい心臓の音……。



ドキドキしている私の髪を、そのまま先生は優しく撫でた。



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