先生にキス〈3〉
「しょうがないなあ…。お昼食べれなかったら、和丘に一生恨まれそうだから、教室に戻っていいぞ。」



恨むなんて、大げさな……。



そこまで、お昼に執着してないんですけど。



でもまあ、これでやっとお弁当食べれるから、いっか!



スッと私の手を握っていた先生の手が離れる。



「それじゃあ失礼します。」


クルッと背を向けて歩き、準備室の扉に手をかけた瞬間……



「はい、隙あり。」


「きゃっ……!」



スルリと手が扉から滑り落ち、私は後ろから先生に抱き締められた。



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