先生にキス〈3〉
「でも、おかげで幸歩の気持ちが分かって嬉しかったよ。あの幸歩から貰ったキスは、ずっと色褪せない。」



「褪せちゃってもいいですよ…。」



「幸歩の中では褪せたとしても、俺の中ではずっとキラキラ輝く思い出だから。」



先生は赤信号で車が止まると、私の方を見つめて微笑んだ。



そんな風に優しい笑顔なんかされちゃうと、私だって…



嬉しくなるよ…。



< 62 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop