先生にキス〈3〉
二人、手を繋いで
「到着。」
先生はエンジンを止めて、先に車から降りる。
わっ…人がいっぱい!
思わず車の窓に張りつくようにして、外を見た。
“ガチャ”
その瞬間、助手席側のドアを先生が思いっきり開けた。
「きゃっ……!」
窓に手をかけながら、外の様子を見ていた私は、少しバランスを崩す。
「キャッチ。」
先生の囁くような声にハッとすると、私は先生の胸の中に顔を埋めていた。
メニュー
二人、手を繋いで