先生にキス〈3〉

「夜ですけど、結構来てるんですね。」



先生から離れた私は辺りを見回す。



これだけいると、同じ高校の生徒の一人や二人はいそう…。



「幸歩。」


先生の呼ぶ声に振り返ると、頭の上から何かが覆い被せられる。



ん!?何?


慌てて被せられたものを手でとってみた。



「これ…帽子…?」



淡いクリーム色のチューリップハット。



でも、なんで…?



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