先生にキス〈3〉
「分かりました。」


少し素っ気ない声で返事をした。


「…俺が嘘ついてると思ってる?」



「お…思ってません。」



プイッと俯く私。


「お前の全部が好き…。」


ドキン………



周りは、色んな声で溢れているのに……



先生の低く澄んだ声は、こんなにも私の耳に、はっきりと届くんだ……。



先生の声に心臓が反応して、激しく動いてる……。



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