先生にキス〈3〉
「俺たち二人だけしかいないんだから、こうして顔隠す必要ないよな?」



先生も自分の被っていた帽子を取り、地面に落とす。


なんだろう……



急に心臓の音が、凄く大きくなってきた……。



帽子取ったからかな…?


先生の顔…まともに見れないよ…。



私は、ドキドキする胸を手で押えながら俯いた。



すると、先生は私の顎の辺りにそっと手を触れる。



「幸歩。お前の顔…見せて。」



先生の囁きかける声と触れる手が私の胸を熱くする。



< 85 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop