先生にキス〈3〉
瞬く間に先生の顔が近付いて来たかと思うと、唇が重なり合う。
ちょっと……
手で取るんじゃないの!?
先生は唇で器用に花びらを挟むと、そっと私から唇を離す。
「せ…先生、そんな風に取らなくても……。手でいいと思うんですけど……。」
「俺の手…今塞がってるからさ。」
確かに片方は私の手を掴んでるから塞がってるけど、もう片方の手は違うじゃん!
耳元の近くに手をついているだけなんだから、使うことが出来るでしょ!?
もう……。