先生にキス〈3〉
「春休み明けだし、先生も最初に幸歩の顔を見たいと思うよ!」



「いいよ、わざわざ行かなくたって。どうせもうすぐホームルームなんだし、先生来るんだから。」



カバンから荷物を出しながら時計を見る。



ホームルームまで、あとちょっとだもん。



「素直じゃないね。本当はすぐにでも会いたいんじゃない?」



……そりゃあ、ちょっとはそう思ってるよ。


春休み中、先生は年度末の仕事とか新年度の準備で忙しかったらしく、会ったのも私たちの登校日の日くらい。



だから、早く先生の元気な顔を見たいな…とは思ってる…。



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