先生にキス〈3〉
思わずビクッと反応する私に、先生は再び唇を重ねた。



温かな唇の温度が私に伝わってくる。



私の心臓、破裂しちゃいそうなくらいドキドキしちゃってるよ……。



時折吹くそよ風に、桜がはらはらと舞い、私や先生の頬をかすめて落ちていく。


風が止まらない限り、舞う花びらが少なくなることなんてないよね……。



このままだと、キス…終われないんじゃん…!



「………んっ…」



苦しくて思わず声が漏れる。



先生は苦しくないの…?



全くそんな素振りすら感じられない先生は、キスを止める気配がない。



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