先生にキス〈3〉
苦しくて、顔を横に向けて唇を離そうとしても、先生は決して離そうとしない。
このままじゃ、上手く息が出来ないよ…。
意識も飛んじゃいそう…。
そう思っていた時、先生がようやく唇を離してくれた。
私は大きく息を吸い込んで呼吸を整える。
「ちょっと長過ぎた?」
先生は私の頭を撫でながら聞く。
「長過ぎです…。だ…だいたい、舞ってる桜の花びらなんて、先生…見てたんですか?」
私は、ジッと疑いの目で先生を見つめた。