特等席はアナタの隣。
第一章〜貴重な笑顔〜
はぁ…また今日も…。


毎朝の光景で見慣れてはいるものの、当事者となると思わずため息が出てしまう。

教室の左端、後ろから二番目が私の席。


私が登校する時間、そこにはいつも女の子が集まっている。


原因は後ろの席の彼


―――黒崎和泉君。

< 1 / 412 >

この作品をシェア

pagetop