特等席はアナタの隣。
第一章〜貴重な笑顔〜
はぁ…また今日も…。
毎朝の光景で見慣れてはいるものの、当事者となると思わずため息が出てしまう。
教室の左端、後ろから二番目が私の席。
私が登校する時間、そこにはいつも女の子が集まっている。
原因は後ろの席の彼
―――黒崎和泉君。
毎朝の光景で見慣れてはいるものの、当事者となると思わずため息が出てしまう。
教室の左端、後ろから二番目が私の席。
私が登校する時間、そこにはいつも女の子が集まっている。
原因は後ろの席の彼
―――黒崎和泉君。