特等席はアナタの隣。
勉強は私が苦手な数学を中心にすることになった。

黒崎君は結構スパルタだから、ちゃんと理解しないと睨まれてしまう。


「ほら、次これやってみ」

問題集から数問ピックアップされる。


勉強開始から約一時間、休憩なしでぶっ通し…。

さすがに疲れたよぉーー

昨日からあまり寝てないうえ、緊張が続いていた身体が限界を迎えてる。

眠気が襲い、コクリコクリと首が揺れる。


「……おい、浅野?」

と呼び掛ける黒崎君の言葉を遠くに聞き、モカはついにブラックアウトしてしまった。


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