特等席はアナタの隣。
翌日の学校。

体育が終わり、更衣室で着替える。
もう昼だ。
約束した弁当は作って来てくれてるだろうか。

早く図書館に向かいたくて急いでいると、隣の集団の会話が耳に入った。


「やっぱ立花だなー俺」
確かに、と頷く声。よくあるクラスの女子で誰がいい、という奴だ。


一切興味がない。
さっさと片付けようとしたその時、

「浅野よくね?なんか守ってやりたくなるっつうか」
「分かる分かる!」


…一瞬動きが止まった。


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