特等席はアナタの隣。
「でもあいつ彼氏いるって。こないだ彼氏のバイクで登校してるの見たぜ俺。校門の前で抱き合ったりして〜」
なんだ彼氏持ちか、とあっさり会話は終わり次の候補を挙げていた。




………何だと?

心の中にドス黒い感情が流れるのが分かる。


……彼氏?


浅野がすでに他の男のモノだと考えるだけで、頭がおかしくなりそうになる。


誰だそいつ…。
本人から彼氏がいるなんて一言も聞いてない。
きっと何かの間違いだ。


心が嫉妬で埋め尽くされる。



―――浅野は誰にも渡さない。
…これからは遠慮なくいかせてもらう。


< 136 / 412 >

この作品をシェア

pagetop