特等席はアナタの隣。
「ほ、ほら!麻美!慎君来たよっ!」

「やっほ〜♪」

この時ほど慎君の登場が嬉しかったことはない。

そそくさとお弁当を片付け、立ち去る準備をする。


「あ!コラっ!まだ話しは終わってないわよっ!!」


もう勘弁してよ〜


「何?何?何の話?」

慎君が興味津々に聞いてくる。


「ううん!何でもないの!じゃ、バスケ楽しんできて!」


バタバタと走る去る私に、

「モカ〜〜っ!!」

麻美の雄叫びが響き渡った。


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