特等席はアナタの隣。
「そんなっ…突然…」

ドキドキして恥ずかしがる私に対して、

「…早く」
急かすような黒崎君の声。


「……今?」

いきなり名前で呼ぶなんて照れてしまう。



「…うん、今」


黒崎君がどんどん近寄ってくる。


「は、恥ずかしいよ…」

顔を赤くして渋る私に、

「他の男は名前で呼ぶのに?俺には?」

意地悪に言ってくる。


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