特等席はアナタの隣。
「こんにちは、モカちゃん!今日も可愛いねぇ♪」

ちょっと軟派なところがたまにキズ…。


バカじゃないの、ってバシッと麻美に頭を叩かれながら、「イッテ〜!!」と涙目になる慎くん。

こう見えても実はラブラブ。麻美からのろけ話を聞く度に羨ましくなる。

「じゃあね、モカ。ちょっと行ってくるわ」

「うん!いってらっしゃい〜」

頭を擦りながら慎くんも、じゃあね、と行ってしまった。


2人は休憩時間に、バスケ部の仲間たちと3on3でゲームをしている。

私も何度か誘われたけど、運動音痴でドリブルさえまともにできないんだ…。


お弁当箱を片付けて、「さてと、私も行こうっと」
と立ち上がった。

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