特等席はアナタの隣。
謝罪の言葉と、先ほどまでの一部始終を全て麻美に話した。


「心配したんだからね、もぅ。でも、おめでとうと言うか、まぁ、いつかはこうなるとは思ってたけど予想より早かったわね」

てっきり怒られると思って構えてたけと、穏やかな麻美の言葉に拍子抜けした。

「…麻美、怒らないの?」


「何で私がモカの恋路を怒るのよ」

麻美が笑う。


「黒崎のこと好きなんでしょ?だったら、私は応援する。おめでとう、モカ」

麻美の優しい言葉に涙が出そうになる。


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