特等席はアナタの隣。
いつの間にか床に座り込んでいた。


抵抗しようにも、腕にさえ力が入らないので、黒崎君のされるがままになっている。



どれくらい時間が経ったか、ようやく唇が離れ、ハァハァと乱れた息を2人整えていた。


「も…信じ…らんないっ…」
キッと黒崎君を睨んだ。


「…あんな顔して見るモカが悪い」

口元を上げ、妖艶に微笑む黒崎君にまたも気絶しそうになった。


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