特等席はアナタの隣。
俺たちのことは黙っておきたいというモカに、しぶしぶ了解した。

あんな顔でお願いされれば断われるはずもない。
多分モカは無意識だと思うけど…。


はぁ…こんなことならOKすんじゃなかった…。

目の前のモカの背中を見ながら思う。


制服の上からでも分かる華奢な身体のライン。
艶やかな黒髪は陽に当たりキラキラしている。


俺、いつまで我慢できんだ…?


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