特等席はアナタの隣。

視線がこちらに向かう。

｢………浅野？今日も勉強？｣


｢黒崎君こんな所で何やってんの!?｣


｢見ての通り。寝てた｣
ふわぁっともう一度あくび。
涙が溜まった目にかすれ気味の声がなんとも色気たっぷり。


｢なにもこんな所で寝なくても…。もぅ、びっくりしたんだから｣

こっちはヒヤヒヤしたよと思いながらほっと息を吐きつつ、ドキドキして無防備な黒崎君を見る。


｢ここ静かだろ？よく寝れんだよ｣