特等席はアナタの隣。
あぁ、なるほど…。
女の子たちを避けるためにここにいたんだ。


「そっか。邪魔しちゃってゴメンね?」

黒崎君の気持ちを察し、1人にしてあげようと元いた机に戻ろうとしたら、
うーん、と伸びをしながら黒崎君が立ち上がった。


「どうしたの?休憩時間あるからまだ眠れるよ?」

「いや、もういい」


そうか。人がいると思ったら安心して眠れないよね。悪いことしちゃったなぁ。



「今日は何の勉強してんだ?」

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