特等席はアナタの隣。
そういえば、黒崎君何で私が勉強してたの知ってるんだろ…?


「えっと…数学だけど…」
戸惑いながら答える。

「教えてやるよ」


えぇっ!?

「いや、いいよいいよ!!起こしちゃったうえにそんな…!!」

「いいから。いつも席に座れないお詫び」


…黒崎君気にしてくれてたんだ…。

「ほら。早く座れって」
ポンポンと隣の席を叩く。

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