特等席はアナタの隣。
「…どうしたの?」

カラオケでのことがあったからか、実は高橋君は苦手…。
用件を聞いて、早く終わらせたい。


「いや?モカちゃん見つけたからつい」
にっこり笑う高橋君。
その笑い方が、少し怖い…。

「麻美とメシ食べ終わったの?」

「え?…うん」

「じゃあ弁当持ってどこ行くの?」

ドキッと心臓が鳴り、冷や汗が吹き出す。



「…ううん?どこにも行かないよ?」

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