特等席はアナタの隣。
渋々パンを食べている和泉君がじっとこちらを見ながら言う。


「……何かあった?」


ビクッと身体が跳ねる。

す、鋭いっ!!

「…何かって…?何も、ないよ…?」


明らかにうろたえる私に和泉君は疑いの眼差しを向ける。


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