特等席はアナタの隣。
私を抱き締めながら、和泉君はいつもの定位置へ向かう。

本棚を背に座り込んだ和泉君の足の間に座る。


「自然とここに座ってくれるようになったな」

笑いながら後ろから抱き締められる。


…そういえば…無意識に座ってた。
気付かないうちに和泉君に染められているんだ…。

その事実に顔が赤くなった。


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